「ベンチャーという道を選んでその生き方を正解にしたいと思った」株式会社リア・ステージ 古屋岳人さん【後編】
皆さんこんにちは!
今回の記事は、株式会社リア・ステージの役員である 古屋岳人さんへのインタビュー【後編】となっております。
是非【前編】の記事と合わせてご覧になってください!
社会人で活きたスポーツでの経験
学生時代にしていたスポーツの経験で社会人になって何か活きたことはありますか?
古屋さん:活かせるところもありますが活かせないところもあります。
活かせるところは、考え方、目標に対するコミット方法、逆算のやり方、礼儀礼節は活かせる部分があると思います。僕はテニスをやっていましたが、3か月後の大会に向けて、逆算した練習メニューを考えていました。これは今でも役に立つことだと思います。
活かせないところは、テニスのスキルです。
よく学生さんであるのですが、〇〇をやってきたという方がいます。変にその過去に
固執しないほうがいいのではないかなと思うときはあります。経営学部に入った人が全員経営者になるわけではありませんから。
就活にミスマッチが起こる原因とは
人材サービスで学生と企業をつなぐ役割を担っていると思うのですが、企業側と学生のミスマッチが起きているという問題はなぜだと思いますか。
古屋さん:1つ目は、求職者(学生)側の視点で考えると、当然のことながら彼らは社会のことを知りません。
2つ目は、無い理想ばかりを追うことです。理想を描くことは大切だけど、その理想自体に間違いがあったりというケースが見受けられる。
3つ目は、会社に幸せにしてもらおうとする受け身な印象が大きい。結局その会社に入ったとしても、人によって幸せになれるかそうでないかは様々。そこには求職者側にも大きな原因があります。
同じ環境においても幸せになることができる人、そうでない人はいます。そうでない人は、会社側だけではなく自分自身に原因がある可能性が高いです。主体性に欠け、受動的に考えている人は、その環境で幸せをつかみ損ねているケースがあると思います。
あとはイメージ就活です。
イメージ就活とは、具体的にどういったものになるのでしょうか?
古屋さん:イメージ就活というのは、例えば、「〇〇の業界に入ったらこういう力が身につけられる」とか「平均年収が高いから」という感じで考えてしまうことです。その業界に入り力が得られないケースもたくさんありますし、年収も過去の統計的なデータに基づいていない非エビデンス的な要素を含んでいるケースもあります。「貰えそう」「楽そう」というものと同じです。様々ですね。
給料や制度など、そういった部分に関しては絶対に変わらない保証はないと思うのですが、逆に絶対変わらない不変的なところはどういったところになるのでしょうか?
古屋さん:会社によって変わりにくいところは、10年~15年のケースで見ると「経営者」や「理念」などです。しかし、この2つも絶対ではない。だから会社に入る際は色々な要素を因数分解して考えることが重要です。
例えば「この業界だからこの力が身につきそう」ではなく「この会社のやっているサービスが今後△△のようになっていったら、自分のビジョンとうまくリンクする」という具合で掛け算をしていくことが大切です。
その掛け算を「業界」「給料」といった具合で考えていくと危険です。
恋愛も同じですよね。顔が可愛いだけで付き合ってしまい、一途ではなかった、そういうところがあります。デートの頻度、ファッション、考え方など、色々な要素を因数分解することが大切です。ピタッとハマると、うまくいくことに繋がる。
恋愛でそこまでやってしまうとさすがにうざいですが笑。
あとは、ミスマッチの原因としては企業側にもあります。開示する情報が表面的な事ばかりのケースもあり、理念を語る際に「お客様を幸せにします」と長々と語る割には、何をするのかが全く明確でないとか。昇格もそうです。20代でこういうポストに就けますとは言っても、実際に就けるのは300人中1人だけだったり。キャリアパスも明確にしないことも多いです。
しかし、それは犯罪を犯している訳ではありませんから開示する義務がありません。
一方で、ベンチャーは、比較的開示をしていることが多いです。ベンチャーは年ごとに変化が目ざましく、来年必要な役職やポストを開示していることが多いです。その反面、分業化が明確にされている大手などでは、明確に開示していないケースがあります。そこから生まれるギャップはあります。
未来における就活理想像
これからの就活についてお聞きしたいと思います。未来の就活についてどう思われますか? ナビ採用、新卒一括レール、終身雇用など色々根深い文化がありますが、今時代は大きく変わろうとしているターニングポイントだと思うのです。これからあるべき就活の理想とは、どんなものになると思いますか?
古屋さん:一つは、本当の意味で「通年採用」になっていくべきだと思います。通年採用で就活生に限らず、大学1年、2年からもガンガン採用をかけるべきだと思います。1年生の頃からインターンに行ったり、人事、アドバイザーと接点を持ったり、色んなキャリアと接する時間を伸ばした方が良いです。
今までは、3月説明会スタート、6月面接解禁と、約3か月から6か月の間に数万ある会社の中から一社だけ決める。しかし、これは普通のロジックで考えれば時間が足りません。だからイメージ就活になるんだと思います。であるからこそ、1年生の頃から授業の支障にならない程度にインターンに行ったり、アドバイザーと接点持ったりと色んなことをやっていけばいいと本当は思っている。
あとは、この会社に入ると意思決定をする際に、全員が夢やビジョン、やりたいことを明確に持っていることがベストだと思います。この会社に入ること、業界に入ることがゴールではない。内定、就職もゴールではありません。何のために働くのか、未来を考えた「未来型の就活」が全員出来ればいいなと思っています。
これから絶対に転職の時代になってきます。定年も75歳に引き上がるかもしれません。そうなると53年は働くことになります。選んだ民間会社が残る確率だって3割を切ります。ということはどんなに居たくたって、選んだ会社は7割の人はいられません。新卒で選んだ会社が残らない確立の方が高いです。
公務員を知るに連れての違和感
古屋さんご自身のことについてお伺いしたいのですが、もし学生時代に戻れるとしたら、何をしますか?
古屋さん:高校時代は、実は悔いが一個もありません。テニスも恋愛も勉強も、3本柱をすべて達成していました。一片の悔いなしって感じです笑。
大学時代は強いて言うのなら、海外に行けばよかったと思っています。学生の頃はお金はないけど時間はある。社会人になると、比較的時間はないけどお金はある。学生の頃は、計画的に30万とか貯めて、それを使うっていうPDCAを回せればよかったと思っています。
ビジネス的な事で言えば、起業に近いことをしつつしっかりと会社選びもできたので後悔はありません。
古屋さんご自身が意識高い系という話があったと思いますが、なんでそうなったのですか?
古屋さん:周りを見ていたというのはありました。家計が公務員一家なんです。おじいちゃん、親、親戚が公務員でしたので、まずは公務員という概念の中でずっと生きてきました。その時は公務員になるのかなと思っていました。しかし、組織図とか色々な公務員にまつわることを親と話しながら、薄々公務員は違うなとなっていきました。ロジックはありませんが。
高校時代は進学校で、周りの友達はいい大学に入って、国家公務員、大きな会社に入るっていうのが普通でした。しかし、そんな中で自分をワクワクさせてくれる先輩とか、ビジネスの世界でそれを体現できている先輩はほとんどいません。名前は知っているところに勤めていますが、プライべートでは仕事を熱く語ってくれなかったり、夢を語ってくれたりする先輩が少なかったです。
しかし、大学で出会った先輩たちは、夢を語ったり、仕事に熱量を持っていて。そういった姿を見て「こっちの人種でありたい」と思いました。所詮は学生だから、周りのパイは少ない。親とか先輩とか友達とか。でも、大学生活を経て、仕事に対してモチベーション高く、ベンチャーという道を選んで、その生き方を正解にしていこうと思いました。
古屋さんが思う、自身の形成にもっとも強く影響してきたものはありますか?
古屋さん:社会人になってからは「イチロー」です。イチローの例え話を出すことが多いです。プロフェッショナルとか、情熱大陸とか、イチローの特集は結構見てる。インタビュー特集で、普段どのような考え方で野球をしているのですか?って聞かれていたシーンがあって「イチローであるために生きています」って回答していました。
現役だったイチローの世間のイメージは、メジャーリーグという世界最高峰の舞台でも3割打てるのが当たり前、200本打てるのが当たり前、首位打者争いして当たり前、華麗なプレーをして当たり前だったと思います。しかし、その当たり前は非常に大変なのです。
もし一般人がそれを1つでもクリアしたら褒められる。イチローは、出来なかったら叩かれる。すごい違いですよね。もしプロ野球選手がメジャーに行って、その成績を1つでも叩き出したら、もうスーパースターですよ!イチローはそれをやらなければいけない。それを10年続けなければいけない。その基準で生きているから、僕はそこに対して努力するんです。ということを話していました。それは一握りの世界の人しか感じることが出来ないプレッシャーですよ。一般人は、1つでも成し遂げたら拍手喝采。ある意味ノンプレッシャーです。しかし、イチローはそれをすべて成し遂げるために努力をしています。
自分もそういった姿になりたい。ビジネスの世界ではすべて出来て当たり前。そう思われるような人間になりたい。スポーツの世界でも、ノンプレッシャーの方が楽です。勝って当たり前の世界で勝っていくことが大変なのです。
古屋さん:金足の方が楽ですよね。大阪桐蔭は、優勝しなかったらミスになる。イチローも同じで、2割9分普通の人が打ったらそこそこいい成績になるけど、イチローは失敗になるからね。
同じ成果なのに、全然違います。そのような世界で生きているから、仕事に対する姿勢、人間味の深さ、発言力など、全部がそういうところに繋がっているんだと思います。
古屋さんがオススメする本はございますか?
古屋さん:人生で初めて買った、経営にまつわる本ならサイバーエージェントの藤田晋さんと、幻冬舎の見城徹さんが書いた『憂鬱でなければ仕事じゃない』です。
仕事は楽しまなければいけないというのが普通だと思いますが、ある一定量までは、憂鬱になってくる場面があります。イチローと同じです。3割打って当たり前なのか…200本打って当たり前なのか…という感じで普通は憂鬱になります。しかし、そこに向き合うからしっかりとした人生を送れるというニュアンスのことが書いてあり、自分の考えは間違いではなかったんだと答え合わせが出来ました。
古屋さんから就活生へ
最後に就活生に向けてメッセージをお願いします!
古屋さん:すべての就活生に当てはまることなのですが、自分の夢、ビジョン、やりたいことなどを見出して働く意味を明確に打ち出してほしいなと思います。どこの会社に入っても年間250日は働く。時間換算にすると2500時間は働いて、10年働けば25,000時間は働きます。その時間を投資するに値する会社なのか。それをしっかりと考えてほしいです。
あとは、ベンチャー思考の学生に向けた事なのですが、ベンチャーは一般のイメージで言うと、大変で、不安定で、働きにくいと考える人もいると思います。しかし、そこに当てはまらない会社というのも世の中にはたくさんあって。成長が著しい会社、チャンスがたくさんある会社、そういった恵まれた会社で働けるベンチャーもあります。そのような環境で、20代の時間を投資して、自分を成長させて欲しいと思います!
以上でインタビューを終わらせていただきます。ありがとうございました!
【古屋岳人さんインタビュー】
参加メンバー:長谷川、米山、高橋
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皆さん、ここまで読んでいただきありがとうございました!
古屋さんのインタビューはこれで以上となります。
事業立ち上げのお話からこれからの就活に関してなど皆さんにとって有意義な情報が得られたのではないでしょうか?
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#ブログ を更新しました✏️ 今回は株式会社リア・ステージの役員である古屋さんにお話を伺いました。
— Advancer (@advancer_) 2019年3月12日
20歳で #起業 を志した彼の0→1を作り出すコツとは?
「隣の芝生は見ない~0から1を作り出すコツとは?~」株式会社リア・ステージ 古屋岳人さん【前編】 - Ad Venture / https://t.co/kPrM5l7z6x
会社概要
社名:アドバンサー株式会社
英文名:Advancer inc.
代表取締役:藤田 純
資本金:20,000,000円
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